【ラーメン居酒屋 源】タンメンの広告ポスターができあがるまでの道のり
南魚沼市六日町駅前『ラーメン居酒屋 源』さんのメニューポスターを制作させていただきました。
前回の味噌ラーメンが第一弾で、今回が第二段のシリーズ作となっております。
どのようにしてこちらのポスターが完成したのかお伝えさせていただきます。
シン・タンメンとは
源のマスターとの打ち合わせの結果「味噌の人気はある程度定着してきたので、次はタンメンを売り出そう!」ということで今回のポスター作りが始まりました。
そこでまず私が考えたのが「メニューの名前」です。
商品やメニューづくりにおいて名前ってめちゃくちゃ大切だと思うんです。
ついつい頼みたくなるメニュー名ってあるじゃないですか??
・よだれ鶏
・たこわさ
・アクアパッツア
愛されるメニュー名って名前だけで姿形、味まで表現できてますよね(アクアパッツアは言いたいだけ)。笑
よく行く同じく六日町駅前の「じゅー」というお店があるのですが、そこでやっていた「ワインに俳優さんの名前を付ける」という試みが秀逸。
ただでさえワインの名前って小難しかったり、どう発音していいのかわからないものが多いじゃないですか?
「なんて読んでいいかわからない……」
ということで注文をためらってしまう経験って誰もがあると思うんです。
そこに芸能人の名前が付いたワインのメニュー表があったらいろいろなことが一挙に解決されます。
『このワインの特徴はフレッシュで爽やか、繊細さも感じられるので吉澤亮さんのような白ワインです』
『果実感たっぷりで、甘酸っぱさやスパイシーな風味が感じられるので石原さとみさんのような赤ワイン』
さすがに日本人の名前ですから、読めないとか発音がわからないということはありませんよね。
しかも名前だけではなく、俳優さんの特徴とワインの特徴を絡ませて伝えることで、味も伝えられるので一石二鳥!
さらにさらに数あるワインからどれを注文するか迷うことってあると思うのですが、そんなときは自分の好きな俳優の名前が付いたワインを頼む人もいることでしょう。
これお客さんにとってはありがたいことばかりなんですよね。
逆にスタッフさんにとっても、お客さんとのコミュニケーションのきっかけにもなりますしね。
「えぇー吉澤亮さん好きなんですね!!わたしもです!!」
みたいな。
ほんと、一石三鳥。
『ワインの名前を俳優さんの名前にする』の効果をまとめてみると……
・小難しいワインの名前が、親しみやすく、さらに読みやすくなる
・ワインの特徴と俳優の特徴を合わせることで、わかりやすくワインのことを伝えられる
・ワイン選びを迷った場合、逆に俳優の名前で注文してもらえる
めちゃくちゃ話が脱線しましたが、それだけ商品やメニューの名前って大事ってこと。
(現在じゅーさんでこのようなサービスは提供しておりません)
タンメンに話を戻しまして…
「タンメン」ってそもそも呼びやすいじゃないですか??
パンダの名前って大概「◯ン◯ン」じゃないですか??
「シンシン」とか「カンカン」とか「トントン」とか。
あれってかわいいのはもちろんですが、呼びやすいからですよね。
タンメンもその法則上にいるので、そのままでも十分といえば十分なのですが、それじゃあおもしろくない。
タンメンをより呼びやすくするためにはどうしたらいいのか、を考えました。
これ以上文字数を短くすることはできないので、一文字か二文字付け足して呼びやすくはできないだろうか……。
紙に書き出したり、実際に声に出してみたいしながらブレストしました。
そんなときふと頭に浮かんだのが「シン・ウルトラマン」。
2022年5月に公開された映画版のウルトラマンですね。
「シン・シリーズ」といえば「シン・ゴジラ」があって、その次に「シン・エヴァンゲリオン」があったわけですが、なんか「シン」を付けるだけでカッコよくなるし語感がUPするなーと思ってたんですよね。
閃きました。
「そだ!『シン・タンメン」だっ!!』
リズムもいいし、ちょっとかっこいいし、なんてったって一度は口にしたくなる←ココめっちゃ大事。
思いついた瞬間、脳天から尾てい骨まで激しい電撃が走り、座っていたイスから少しからだが浮いたことをいまでも覚えています。笑
名前が決まれば早いものです。
あとはウルトラマンっぽい要素を入れつつ、文章の内容もそちらに寄せていけばいいという道標ができました。
それをもとにラフをつくっていきます。
道標ができればラフもすぐにつくれますからね。
出来上がったラフをもって、いざ撮影へ!!
実は撮り直しておりまして…
最初に撮影に伺ったのは10月の中旬でした。
マスターからタンメンにつかっている素材や作り方などの情報を伺い、イメージを最大限に膨らませてから撮影に移ります。
前回は味噌ラーメンで、今回はタンメンということで、器の色を黒から白に変更してもらいました。
きれいに具材を並べて、どんどん撮影していきます。
麺が伸びていくことに罪悪感を抱きつつ、15分強ほど撮影して無事に終了。
最後に試食をさせていただき、帰路につきました。
試食をさせてもらうことで、写真の編集と文章により深みが増します。笑
で、出来上がったのがこちら。
まぁ、結局こちらはボツになったわけですが、やっぱり違和感ありますね。
この状態で友人に見てもらうと「具がきれいに整いすぎてる」という指摘をもらいました。
そう、なんでもきれいに整っていればいいってもんじゃないんです!
醤油ラーメンはきれいに具材が並んでいた方が映えるんですよね。
こんな感じで。
だがしかし、タンメンはそうじゃない。
野菜やお肉やきくらげが、ごちゃっと上に高く盛られている方がおいしそうに見えることに気づきました。
マスターに無理を言って、取り直しをさせていただくことに。
マスターにも具材の盛り付けは上を意識してもらいつつ、運ばれてきてからさらに微調整。
ドランゴンボールの「カリン塔」をイメージしながら盛り付けます。
モノさえしっかり用意できれば撮影なんて、へっちゃらだい!!
2回目の撮影はめちゃくちゃスムーズで5分で終わりました。
そして出来上がったのが……
あえてボツ版と並べますけど、やっぱり撮り直してよかったなぁと。
具材を並べちゃうとタンメンの良さ(特徴)が限りなく「0」になっちゃいますよね。
勉強になります。
ちなみに
野菜の甘みをひき立てる濃厚な鶏ダシと黒胡椒のインパクトに全米が泣いた…
当店自慢のやわらかチャーシューをトッピングすればウルトラCな一杯に大変身!
【しみわたる、しめの一杯ここにあり】
というコピーを添えさせていただきました。
わかると思いますが、まず意識したのが「シン・ウルトラマン」ですね。
・全米が泣いた
・ウルトラC
・大変身
このあたりのワードでウルトラマンをオマージュ。
あとはマスターから「タンメンにチャーシューをトッピングするお客さんが多い」という情報を得ていたので、その内容をしっかりと追記。
ポスターを通じてお客さんにさらに美味しく食べる方法を伝えるとともに、お店としてはトッピングの分、単価が上がるわけですから最高です。
「食想特撮拉麺」とありますが、こちらは本家ウルトラマンの「空想特撮映画」をもじったもの。
今回のこだわりは以上です!!
源さんへ納品
早速納品させていただきました。
マスターの上村さんは「まっちょさん」と呼ばれ愛されている、やさしい笑顔が特徴のナイスガイ!
いつもはニコニコされていますが、鍋を振るときは真剣そのもの。
私が以前に書いたグルメブログも貼り付けておくので、ぜひ参考にしてみてください。
ということで、今回は六日町駅前の『ラーメン居酒屋 源(げん)』さんのポスター制作についてお伝えさせていただきました。
文字と写真だけでは何も伝わりませんので、ぜひ足を運んで「シン・タンメン」と注文していただければ幸いです!
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